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NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

命のバトンとは

大切な人の命の危機にあなたはなにが出来ますか?

「救える命」「つながる命」のためにあなたにもできることがあります。

NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

もし、愛する子供が倒れたら?
大切な彼(彼女)が倒れたら?
大事な家族が倒れたら?

あなたはなにが出来ますか?

ある日突然、愛する家族を失う…
これは特別なことではなく、誰にでも起こりえることです。

しかし、その中には、あなたにも「救える命」「つながる命のためにできること」があります。
是非、それを知って伝えていきたいと思います。

私たちNPO法人命のバトンは、救命処置の知識や技術の普及、啓発、情報発信などを通じて、互いを思いやり、助け合い、生命を大切にする社会の実現を目的として、平成21年5月に発足しました。

現在、福井県・石川県在住の有志が集まり、現在福井県内を中心に、AED・救急救命講習会の開催、学校での一次救命教育、AED無料貸出などの活動を行っています。

命のバトンができるまで

NPO法人命のバトン代表である川崎は、自分の身に降りかかった突然の不幸が繰り返されないようにと、「AEDがあれば目の前でたおれた人を救うことができる」ただその一心で、AEDが各所に設置されることを願い、福井県知事を始め、様々な所へ働き掛けを行いました。

また、2004年に一般市民によるAED使用が認められた事もあいまって、県内では一気に導入が進み、今では
公共施設はもちろん、商業施設においてもAEDを見かけることが多くなってきました。

『これで救える命がある』と嬉しく思っていました...

ところが、実際の救急現場の現状を聞き及ぶにつれ、AEDがあっただけでは命は救えないことが次第に分かってきました。

AEDだけではなく、心肺蘇生法を含めて迅速に行わなければならないこと。
そして何よりも、側にいる人が「目の前の命を救ってあげよう」「つなげてあげよう」という、『精一杯の勇気と愛を持てる心を育てる』事が必要だと分かってきました。

AEDが側にあっても使えなかったら意味がないのです。私たち、一般市民が「救命のリレー」の第一走者となれるように、目の前の命をつなぐための技術と、心を育てるための講習会を開きたい...
そう願う仲間たちとNPO法人を立ち上げました。

AEDってなに?

AEDってなに?|NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

駅や公共施設などで見かけたり、報道などで耳にする機会が増えましたが、AEDをご存知でしょうか?

AEDとは、英語で、Automated Extemal Defibrillatorの頭文字をとったもので、日本では「自動体外式除細動器」という電気ショックを加える器械です。
日本では毎年6万人以上の方が心臓性突然死で亡くなられています。
心臓が止まってしまった直後、心臓は血液を送り出すポンプ作用を失い「心室細動」と呼ばれる痙攣を起こしている状態になっている場合があります。
この痙攣している状態の時に心臓に電気ショックを与え、正常な心臓の動きに戻す為の器械がAEDです。

Q. じゃあAEDがあれば、心臓がまた動き出すんだ!

A. いいえ、動き出す場合もありますし、動き出さない場合もあります。

たとえば「しゃっくり」も痙攣の一種です。
しゃっくりを止める為に「わっ!」って脅かしたりしますよね。
あれは脅かすことによって痙攣をとめて元の状態に戻そうとしてるんです。
AEDは、心臓に「わっ」って脅かす行為を電気を流すことで行います。
しゃっくりと同じで、脅かしてとまる場合もあれば、とまらない場合もあるということです。

AEDの使い方
AEDの使い方|NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

AEDが到着しました!
心肺蘇生をしてる方はそのまま解析開始まで続けてね

AEDの使い方|NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

まず!電源ON!音声案内が始まります。
※機種によってはフタをあけると電源が入るものもあります

AEDの使い方|NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

パッドに描いてある絵の場所に貼ってね!
2箇所貼ったら・・・

AEDの使い方|NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

コネクターを接続!この時点で解析が始まるよ♪
※機種によってはコネクトしなくていいものもあります

AEDの使い方|NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

解析開始!体に触れないように
「みんな!離れて!」
☆ショックが必要・・・充電が始まります。・・・⑥へ
★ショックが不要・・・すぐに心肺蘇生開始・・・⑦へ

AEDの使い方|NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

ショックが必要な時、充電が開始され、 ショックボタンが押せるようになります。
みんなが離れているのを確認
「みんな!離れて!ショックボタン押します!」
ぽちっ!

AEDの使い方|NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

すぐに心肺蘇生開始!
AED操作している間に他の人と交代しておくといいよ♪

AEDの使い方|NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

2分後にまた解析が開始します。
AEDの音声を良く聞いて!
⑥⑦を救急隊が来るまで繰り返す。
がんばれ~♪

注意事項

効果的な電気ショックを与える為に下記の項目を注意してください。

  • 体が濡れている時は体を拭く
  • 胸毛がある場合は剃る
  • ペースメーカーからは3cmほど離した位置にパッドを貼る
  • パッド同士引っ付けて貼らない
  • ネックレス等貴金属はパッドから離すか取る
  • 貼り薬等は剥がして薬を拭き取る

心肺蘇生法ってなに?

心肺蘇生法とは、呼吸や心臓の停止した傷病者に代わり、側にいる人が「人工呼吸」や「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」を行い、脳や心臓などの大切な器官に血液を届け、AEDが到着するまで、あるいは救急隊に引き継ぐまで「命をつなぐ」ための唯一の方法です。
この心肺蘇生法によって、AEDの効果を高めると共に後遺症を最小限に留め、『命のバトン』を繋ぐことにつながります。

心肺蘇生法の手順
心肺蘇生法の手順|NPO法人命のバトン~命をつなぐ心を育てる会~

※人工呼吸無しの場合の手順です。

  • 意識の確認
    近づく前にまずは安全の確認!
    傷病者の両肩を叩きながら意識があるか確認します。
  • 119番通報とAEDの手配
    周りに人がいれば協力者を募りましょう。
    119番救急車とAEDの手配をします。
  • 呼吸の確認
    次に、胸からお腹の動きをよく見て"普段通りの正常な呼吸"があるかを確認します。
    呼吸が無い場合、または正常な呼吸では無い場合には【心停止】と判断します。
  • 胸骨圧迫
    すぐに胸の真ん中を少なくとも5cmの深さ、1分間に100回の速さでしっかり圧して、しっかり戻します。
  • 人工呼吸(省略可)
    アゴ先を持ち上げ気道を確保し、約1秒かけて胸の動きが分かる程度の量を2回吹き込みます。
    人工呼吸に抵抗がある場合、血液や嘔吐物など感染の危険がある場合には人工呼吸を行わず胸骨圧迫のみを続けても構いません。
  • AEDの使用
    AEDが到着したら、まず電源を入れ音声案内に従って操作します。
    胸骨圧迫~AEDは救急車が到着するか、傷病者の反応や目的のあるしぐさが戻るまで繰り返します。

趣旨書

特定非営利活動法人命のバトン

1. 背景にある社会経済情勢およびその課題や問題点

突然の心停止を起こした人の救命率を上げるためには、できるだけ早い心肺蘇生、電気的除細動が重要であると言われています。突然の心停止の多くは病院の外で起きるため、このような方の救命率を上げるためには、救急車を待つわずかな時間にそばにいる人が勇気をもって心肺蘇生を行い、自動体外式除細動器(以下「AED」と記す。)を使用することが大切です。2004年7月から日本でも一般市民によるAEDの使用が認められ、AEDが設置されている施設が増えてきていますが、心肺蘇生法を実践できる方、AEDを使える方がまだまだ少ないのが現状です。

2. その課題や問題点の解決策または将来目標

老若男女を問わず広く一般市民に対し、心肺蘇生法やAEDを使った救命処置の必要性を啓蒙し、それらを身につけるための講習会等を行い、それらを通して生命の大切さを伝え、その輪を広げていくことによって、お互いを思いやり、助け合い、生命を大切にする社会の実現、国民の健康の増進に寄与していきたいと考えています。

3. 法人の設立の経緯や動機または法人格が必要となった理由

私たちは、福井県嶺北地域において、学校、地域、職場等で心肺蘇生法・AEDの使用に関する講習会等を行い、一次救命処置の普及・啓発活動を行ってきました。2006年10月に活動を始め、これまで10数回の講習会の実績があります。今後は活動範囲を広げ、より積極的に普及・啓発活動を行って行きたい、また一次救命処置だけでなく、医療従事者を対象とした二次救命処置の教育研修等も行って行きたいと考え、特定非営利活動法人の設立を決意いたしました。

4. 法人の目的

この法人は、広く市民や医療従事者に対して、救命処置およびこれに関連する知識や技術の普及、啓発、情報提供等の事業を行い、互いを思いやり、助け合い、生命を大切にする社会の実現、および国民の健康の増進に寄与することを目的とする。

5. 4の目的を達成するための特定非営利活動

(1) 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
(6) 災害救援活動
(11) 子どもの健全育成を図る活動
(17) 前各号に掲げる活動を行う団体の運営、活動に関する連絡、助言又は援助の活動

6. 4の目的を達成するための特定非営利活動に係る事業

(1) 一次救命処置の普及事業
(2) 二次救命処置に関する教育研修事業
(3) 救命処置およびこれに関連する広報事業
(4) 救命処置の普及等に携わる人材の育成事業
(5) 救命処置に関連する機器の貸出し事業

7. 主な事業およびその事業が営利を目的とせず、不特定・多数の利益に寄与する説明

これらの事業により、助けようとする心を育み、救われる命が少しずつでも増え、互いを思いやり、助け合い、生命を大切にする社会の実現、健康の増進に繋がると信じています。また、これらの事業から得た利益は、次の輪を広げるための事業に充てることにより、より多くの人の利益に寄与するものと考えています。

8. 法人設立の意思表明・決意

互いを思いやり、助け合い、生命を大切にする社会の実現、および国民の健康の増進を目指して、ここに特定非営利活動法人「命のバトン」を設立いたします。